むかーしむかしのコート。
もらった当初はファーのボンボリがたくさんついたケープも付いていました。
それは　さすがに流行や年齢の事もあって、随分前に外したきりになってはいたんですが。
それでもふわっと広がるaラインは可愛らしすぎて、最近では年に1～2回出番が有るか無いか程度の
箪笥のコヤシになってしまっていました。

でもこのコートは、当時まだ恋人だった主人がクリスマスだか誕生日だかに買ってくれたもの。
しかも一緒に選んだのではなくて、日頃の私の言動から好きそうなデザインや色を選んで
サプライズで買ってくれたもので、15年以上経ちますが、今でもすごく嬉しかったのを覚えています。
本当は売るなり寄付するなりして着てもらったほうが服にとっても幸せだろうと思いつつも、
着れないわけじゃないし・・・今度でいいよね・・・と、何かと先送りにし続けていました。


そんなこんなで、手放さないまま、着られないまま、置いておかれたコート。
でも、やっぱり着ないものをそのまま持っておくのは、コートも場所ももったいない。


なので・・・・・・思い切って作り変えることにしました。


ちょうどいい事に、車を運転しやすい上着が無くてちょっと不便だったので、
座った時に踏まなくていい丈に作り変えることにします。
裾を短くして、脇をまっすぐに縫い直して、袖も縫い直して全体的に少し細くします。
ボタン穴の関係で丈が少し好みより短くなってしまったので、緩やかにカーブをつくり、
後ろの方が前より少し長くなるようにしました。
そうするとデザイン的にちょっとバランスが悪くなったので、誤魔化すためにベルトも作って。
表地が縫い終わったら、裏地を合わせてすくい閉じで縫い目が見えないように仕上げました。

意外とちゃんとできたと思うんですが、いかがでしょう？！
実際とても着易くて、けっこう暖かくて、作り変えてみてよかったです。


反省点。
表地は全部半返し縫いで縫ったんですが、強く縫いすぎて少し攣れているところがあります。
厚めの生地のときは、攣れない強さで縫わなきゃいけないのを忘れていました。
ポケットを付けるのが面倒だったので省略したんですが、やっぱり付けたらよかったです。