ある朝。
冷蔵庫に作りおきしてあるアイスコーヒーを主人に出したところ、

「・・・冷えてない？」

冷たくないわけじゃないけど、冷え切ってると言えるほど冷たくない。
冷凍庫は問題なく動いているので、冷蔵機能の故障ではなさそうだし、
ドアの閉まりが甘かったのかな～などと思って、とりあえずドアを確実に閉めて、
様子を見てみることにしました。

数時間後。
冷えた・・・ような気がするものの、よく分からない。
冷えてないとも言い切れないし、冷えてると言い切っていい状態でもない。
でもまぁ温度が下がるのには時間がかかるし、とりあえず常温よりは冷たいし、
ドアの閉まりが甘かった時に霜が付いちゃってるなら取るのに時間もかかるだろうし・・・と
またもや様子を見ることに。
霜取り機能は正常に動いていたので、そのうち直るだろうと思っていました。

そして数日。
ちょっとましになった気がするものの、やっぱりあまり冷えません。
冷蔵庫用の温度計を買って調べたところ、ドア近くは20℃ぐらいになっています。
これは流石にダメだろう、と、まずは強制霜取りをしてみることにしました。

強制霜取りと言っても、何も特別なことをするわけではなく、
単に、電源を切ってドアを開けてとにかく内部を全部解かす、だけです。
家中のクーラーボックスや保冷バッグを総動員して食品を出来るだけ保冷し、
（数日間強制霜取りを視野に入れて食材を消費していたので大した量じゃないですが）
水が下から漏れてきた時のためにタオル等々を用意して、
暑い夏の日中、冷凍庫冷蔵庫を開けっ放しにしておきました。
ついでに庫内の掃除もしたので、とっても綺麗になりました。

さて。半日ほど経って、冷蔵庫内も冷凍庫内もぬる～くなった後。
冷えろ冷えろとの願いをこめて、電源を再び入れます。
温度計の温度の下がり方を見守りながら、更に1日過ごしました。

電源を入れて24時間後。
庫内温度が15℃ぐらいにはなっています。
冷気の吹き出し口からも、一応冷気は出ています。
電源を入れて24時間は冷蔵庫の設定を「中」にすることが推奨されているので、
「強」に変えたらこのまま温度が下がっていってくれないかなぁ、と希望をもちつつ、
冷蔵庫には保冷目的以上のものは入れないようにして、
「強」設定で週明けまであと数日、もう少しだけ粘ってみることにしました。

その後。
のろのろと、半日に1℃ずつぐらい下がっていきます。
下がっていくんだけど、半日に1℃。中々「冷蔵庫」の温度にはなりません。
日曜日午後の時点で10℃まで下がったんですが、やっぱり使い物にならないので、
結局修理をお願いすることにしました。


月曜日の朝。
賃貸住宅のマネージメントオフィスに電話をかけて、冷蔵庫が冷えない旨伝えます。
（冷蔵庫は賃貸住宅に付いているので、マネージメントが修理します）
マネージメントオフィスへの電話は、自分では数えるほどしかした事がありませんが、
毎回会話がなかなか通じないので（向こうの言ってることが本当に分からない・・・）、
とっさに単語が出てこなくなったときのための「言うべきこと箇条書き」を手元に置きつつ、
朝一で電話をかけました。

結果。
ほとんどしゃべらないで済みました（笑）。

この部屋のものだけど、冷蔵庫が十分に冷えない・・・といった時点で、
"dasbnyhkeraslekmljchmauirhjgvecsd......Hold on"
（ちょっと待って以外のところはぜ～んぜん分かりませんでした / 苦笑）

その後、おそらく技術者さんとの3者通話になり、名前と電話番号を聞かれた以外は
口を挟む隙もなくタイミングも全くつかめず、マネージメントと技術者さんで修理に来る時間等々
勝手に決めてくれて、そのまま電話が切れました。
辛うじて時間が聞き取れて、そして家に居られる日で本当によかったです・・・。


そして電話から1時間半後、無事技術者さんが家にやってきました。

冷蔵庫に電気を送っているところのブレーカーを落として冷凍庫のパネルを外し、
なにやら調べて15分。モーターが原因だということが判明しました。
幸いモーターの在庫があった（店に？）ようで、そのまま入手しに行ってくれ、
モーター交換、無事、修理が終わりました。

技術者さんによると、冷蔵庫というものは、冷凍庫部分に機能がすべて集まっていて、
下半分（冷蔵庫部分）はただの箱だとのこと。
冷凍庫奥のパネルの裏で冷やした空気をファンで下に送って冷蔵庫を冷やすんだけど、
ファンのモーターが弱っていて、冷気が十分送り込まれずに、冷蔵庫が冷えなかったんだとか。

冷蔵庫が冷えなかった日々の間にインターネットで冷蔵庫の基本的なしくみ等々は
調べていたので冷蔵庫が保冷箱だということは何となく分かっていたんですが、
一方で冷蔵庫が冷えないって言ってるのに、冷蔵庫を開けて確認もせずに
冷凍庫を開けて作業し始めた技術者さんを見て（私の説明通じてなかったかしら・・・）
心配になっていたので、この説明を聞いて、ちゃんと分かって修理してくれてたんだ、と
ちょっと安心してました（苦笑）。

そして修理終了後、マネージメントが支払いをするんだよね、ってことだけ確認し、
すぐに来て手早く修理してくれた技術者さんに心ばかりのTipを渡してお見送りし、
ドキドキワクワク、冷蔵庫が冷えるのを待つことになりました。


それから1日。
冷蔵庫が冷えてます！
氷を入れなくてもビールが冷たい！
冷蔵庫ってやっぱり保冷するためのものじゃなくて、冷やすためのものですよね・・・。
マネージメントに冷えてる報告＆お礼のメールを送って、一件落着、です。


今回。
冷蔵庫の調子が悪いと気付いてから修理を依頼するまでに時間がかかったのは、
すぐ頼らずに自力で出来る事はやってから修理を頼もうと思ったのもありますが、
やっぱり通じないと思っている電話をかけるのに躊躇って、何とか自力で直せないかと
足掻いてみた、という自覚もあります。これが気軽に出来るようになるといいんですが・・・。
とりあえず冷蔵庫が無事直ったので、成功体験として蓄積できるといいなぁ、と思います。
（電話での会話はあんまり成り立ってはいませんが / 苦笑）